back to Private essay


母の思い

 3月半ば、私のたった1人の妹が、出産した。  
 10歳年下で、私がオムツを替え、面倒を見た妹に、赤ちゃんが産まれた。  
 もうすでに、私たちの両親は他界しているし、私は10歳だったとはいえ、妹は、実際にオムツを替え、子守りをし、面倒を見た、初めての赤ん坊・・・。半 分、気持ちは、孫ができた感じ(笑)  
 私に最初の子供ができた時、色々と写真を送ると、「親バカだねぇ〜」と、笑っていた妹は、毎日のように写メールを送ってきては、生まれて数日しか経って いない娘の表情を見せてくれる。  
 そんな新生児写真に触発されて、自分の娘と息子のアルバムを開いてみた。  
 真夜中、やっと静まり返った我が家のリビングルームで、ちょっとお酒を頂きながら、娘と息子の成長の過程を見直した・・・。  
 「ううん、可愛かったね、ちっちゃかったね〜」と、1人思いながら、時間の経つのの早さを感じた。お母さん(私)も年をとるはずね・・・と思いつつも、 いとおしい我が子たち。  
  
 毎日のように、叱ったり、怒鳴ったりが続くけれど(苦笑)、それでも、お母さんは、あなたたちに会えて、恵まれて、本当に幸せだと思っているよ、と、 グースーピーと寝息をたてる天使たちの寝顔に、そっとつぶやくのでした。
 
 ーーーベットで寝ているお姉ちゃんは、掛け布団をすべてけっ飛ばし、枕と平行に寝ているし、下の坊やは、私と一緒に寝るお布団から転がり出て、カーペッ トで大の字。
 「スゴイ寝相よね」と、一人、クスッと笑う。あぁ、平和だなぁ〜と思う、真夜中のひとときです。