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Baby Model Story  
たからもの物語 [11] Mervyn's


   
2002年3月下旬 Jと私が通う地元の母子教室で、イースターの時のショット。
J〔赤いジャケット、最前列〕の隣は、彼女の一番の仲良し、はーちゃんです(^ ^)



2001年 秋
2歳児は、扱いにくい=ちょっと暇でした<J

 去年の8月末にあった、ディズニーの撮影のあとは、9月にテレビCMのオーディションが一本(Kマート)。オーディションでは、親の同伴じゃなくて、カメラ前に立たされて "What' your name?" "How old are you?" などと質問されてました。ちゃんとそれらの質問に英語で答え、求められた演技もこなしていたJ(@@;) 最終オーディションまで残りましたが、仕事は来ませんでした。でも、はたで見ていても、よくやっていたので、今回の仕事は求められたキャラクターが違うのでしょう、「やるだけのことやって、ダメならしょうがない」と、あっさりしたもの(私)
 あとは10月に2本、プリントモノのオーディションがありました。一つは baby GAP 。スタッフはJのデビュー仕事の時と同じ人たちで「まぁ、大きくなったわねぇ〜」と言われましたが、仕事はゲットできず(>。<) もう一本はディズニーとのことでしたが、ディズニーカタログとは違うスタッフで、いったい、ディズニーの「ナニの仕事」だったのか不明ですが(笑)結局2歳児は使わなかったらしく、これも仕事にならず。
 2歳になって、オーディションは少なくなりました。エージェントによると、2歳児というのは「扱いにくいので有名」なので避けられる傾向にあり、また、子供服は2歳から4歳くらいまで、同じデザインのものを作るので、同じ使うなら、使いにくい2歳児よりも3〜4歳児、となるようです。エージェントからは、こっちのサイズで 3T を着れるようになったら教えてね、と言われました。

2002年 2月
Mervyn's の広告

 今年に入って、初めて来たオーディションが、マービンズという、ディスカウント・デパートの広告の仕事。毎週、ロスアンゼルス・タイムズ(新聞)の日曜版(とっても分厚くて、たくさん広告が入ってくる)に、かならず Mervyn's の20枚つづりくらいのカラー広告は入ってきていて、子供服も安価で種類も多いので、私は毎週Mervyn's の広告チェックをしながら、「こういう仕事は来ないなぁ〜」と思っていたのでした。
 まぁ、店舗内のディスプレイのポスターや、ディズニーの様な有名ブランドのカタログよりは、仕事的にはしょぼい気がしますが、仕事をした場合、確実にゲットできる広告(写真)だし、間違いなく私たちママ族はチェックする広告だから、「いつか、来ないかなぁ(Mervyn's や Target の広告の仕事)」と思ってました。
 で、オーディションですが、もう実際に撮影で着る衣装が用意されていて、それを試着。Jの衣装は、案の定、サイズ 3T。上半身は大きくなかったのですが、スカートが大きくて、ウエスト、ぶかぶか(^^;) これじゃ、ダメだわ・・と、持っていたJのヘアピンでスカートの後ろをつまんで止め、どうにか「腰からストン」と下に落ちないようにしてオーディション写真、撮られました。
 午前中のオーディションでしたが、もう夕方にはエージェントから電話で、Jの仕事が決まったと(^。^)
 そして翌週、撮影でした。
 撮影場所は、Jの初仕事となった baby GAP のオーディション会場の隣のスタジオで、懐かしくなっちゃいました。で、スタジオ・ティーチャーは、ディズニーやターゲットの仕事で一緒だった Dan 。現場で初めて、一つの衣装に2人づつのモデルが呼ばれているのを知って、早速 Dan にチェック。「Jって、プリンシパル(メインモデル)? それとも、バックアップ(控え)かな?」
 果たしてJはメインモデルで、なんとバックアップの女の子は、背の高い4歳くらいの白人と東洋人のハーフっぽい子で、びっくりしました。細い子だったので、Jと同じ衣装が着れたのかもしれませんが、それにしても、Jより、15センチくらいは身長が高そうでしたから。
 で、撮影ですが、まず、ヘアメークさんが「凝る」人で、Jの髪の毛を念入りにセット。ちょっとだけファンデーションとチークも塗られて、「可愛くなりました(^^)」。同じ歳くらいの黒人の男の子と一緒に写したり、J一人で写してみたりと、いろいろなパターンで撮影されました。まじ、今までの仕事の経験では、一番長く撮影が続きました。一時間くらい、やってたんじゃないかなぁ・・。途中で、「スカートがしわになったので、プレスします」で、Jのスカートを脱いでアイロンかけられたり、凝ってセットされたJのヘアなんか、何度も直しが入って、撮影終了後、あの子の天然くりくりヘアーが、スプレーのかけすぎで、ほとんどストレートになっていたもん(笑)

この日のテストショット


 結局、待ち時間も入れて、一時間半で撮影終了。ギャラは、一時間75ドルと、今までで一番低い仕事で、仕事時間も、きっちり30分で切られてました(つまり、一時間半の仕事で2時間のギャラとかの支払いをしてくれるのじゃなくて、一時間+半分のギャラ支払い・けっちぃ〜)
 なので、ギャラの割には、手の込んだ撮影だというのが、素直な感想でした。ちょうど風邪を引いていて、咽喉をやられていた私でしたが、この撮影、子供を「笑わせる係」というのがいなくて、ママの私が、長引く撮影中、ずっとカメラマンの後ろから大声で娘の笑顔を引き出さなくっちゃっで、まじ、かなり疲れた仕事でした(;;) 娘より、私に「お疲れさまぁ〜〜」って感じでした。(笑)
 この日、撮影された広告は、製造元が期限までに衣装を制作できなかったりしない限り、4月7日の大手新聞の日曜版の広告に掲載されるそうです。みんな、見てね〜〜。

3月
再び、Mervyn's の広告

 先月に引き続いて、またマービンズの仕事が入った。オーディションなしでのご指名だったから、ギャラうんぬんはともかく〔^^;〕親としては、オーディションに連れていく手間が省けて、らく〔^^〕。でも、衣装が合うかどうかを見るためということで、オーディション会場に呼ばれた。
 で、このオーディション〔Jにとってはfitting=衣装合わせ〕、ちょうど私の通訳仕事と重なって、どうしても、私には連れていけない。仕方がないので、主人に託児所にJを迎えに行ってもらい、ハリウッドで待ちあわせ。夕方、ハリウッドで娘を「受け取り」、オーディション会場のホテルに向かった。
 今回、もう「仕事」は決まっているので、気持ちは、余裕。でも、Jと同じ歳くらいの東洋人の女の子がたくさん来ていて、同じ衣装を着て、オーディションを受けていた。その上、衣装がJには〔前回と同じく〕大きすぎて、母としては、「決まっている仕事」とはいえ、不安が残った。だって、衣装が合わなくちゃ、仕事にならないから。。。

 そして撮影当日。早朝からロケのため、州立公園に行った。そうしたら、今回の仕事、Jはバックアップになっちゃったって。メインのモデルは、4歳の白人の女の子〔Jは、まだ2歳ですぅ〜)。衣装も4歳の彼女には、ちょうどいいし、まぁ、仕方がないとはいえ、仕事自体、東洋人、白人、関係なかったんだと思った。以前にも、Jがメインモデルで、バックアップが白人の女の子ということはあったけど、オーディションの時は、たまたま同じような時間帯に、東洋人の女の子が、来ていただけだったみたい。

 さて、撮影。モデルも4歳ともなれば、よっぽど調子が悪くないかぎり、バックアップなんて、いらない。案の定、その白人の子で仕事は終了。Jはバックアップのギャラ、$46.87を稼ぎました〔^^;〕<バックアップだったので、時給は半分となります。また、この仕事、15分ごとにギャラを区切っていたので、一時間15分の仕事で、$37.50 + $9.37 = $46.87 細かぁ〜〜い。
 娘にモデルをさせているのは、お金のためじゃないとはいえ、早朝から出かけて、これだけ。ちょっと「あぁ〜あ」、なぁ〜〜んて思っていたのですが、ロスに住む自分がいかにラッキーか、この日、思い知らされたのでしたっ。というのも・・・・。
 ロケ現場での待ち時間〔ほら、バックアップだから、撮影中、暇<笑〕男の子の方のモデルのバックアップの子〔4歳〕のママとお話ししていたのですが、驚いたのは、なんと!彼女達は、San Luis Obispo から、来ていたということ!!!
 San Luis Obispo って言ったら、ロスとサンフランシスコの間くらい、ロスからは片道、ゆうに3時間は、かかる場所!! スゴイ、凄すぎる!〔@@;〕 その上、このママ、男の子の妹、生後10ヶ月くらいの子も、一緒に連れてきているんだよ! もう、びっくりというか、「おみそれしましたぁ〜」って感じ。道中、長いせいか、車の中で子供が飽きないようなおもちゃ、たくさん持ってきていて、4月に日本に帰る予定の私は、このママの持ってきているおもちゃから、色々な「飛行機の中で役に立ちそうなおもちゃ」、学んだのでした。
 いやはや、早朝ロケでバックアップ、ギャラは50ドル以下・・・「ふん」なんて思っていた自分に罪悪感を感じるほどでしたよ。だってロケ現場、ウチからは、20分くらいの場所だったんだもん。。。

これが広告に載った写真、実物のサイズ。小さめのサイズだったので、
Jがメインモデルじゃなかったこと、それほど落胆しませんでした〔笑〕
頭も、切れちゃってるし・・。


----つづく----


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