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たからもの物語 [14] 有名デパート Nordstrom
のカタログ
2003年10月 Nordstrom の仕事
10月上旬、写真選考だけで通った、有名デパート Nordsdtrom
のカタログ撮影がありました。2月に出る、Shoe Book と呼ばれる、Nordstrom Catalog の靴専門号のよう。●カタログの申し込みは、こ
ちらで出来ますぅ〜。
Shoe Book
と呼ばれるくらいだから、靴のカタログってコトで、主人と私は「じゃぁ、顔は写らないかもね・・」と思ったのですが、なんのなんの、ちゃんと全身写真が撮
影されました。でも、この日、撮影現場で私は、目が点に(・。・)!
日頃、マニキュアとかに興味を示さないJなのですが、この日の午前中にかぎって、「お母さん、見て〜」って、足の爪にクレヨンを塗って遊んでいたので
す。それを笑って見ていた私・・・(午後に、靴の撮影ということなど、覚えちゃいない)、撮影現場でソックスを脱がせてみて「ぎゃぁ〜〜、爪が緑色!(ク
レヨンで)」と、一瞬パニック(爆)
慌ててティッシュを濡らして、拭いてあげましたが、イヤァ、よりにもよって、サンダルの撮影の日に、爪をクレヨンで塗ってくるかな、我が娘は!!(っ
て、クレヨンでマニキュア遊びを許していたのは、私ですが)
Jの登場するのは、2カットで、一つは全身ラルフ・ローレンを着て、ヘアバンドで前髪をあげ、ちょっとお姉さんぽい格好で、おしゃれなフランス製のサン
ダルを履いたもの。
これです。撮影でもらった、テストショット
もう一つは、髪を後ろで一つに束ね、男の子の格好をした、その名も「シアトル・トムボーイ・ルック(Seattle Tomboy
Look)」(笑)
これは、撮影現場のカメラマンさんとかが付けた名前で、ノードストロームはシアトルの会社で、その地元の「男の子の格好が似あう、おてんばな女の子」が、
このカットの目指していた「ルックス」だそう・・・。なのでJは、「最高の、シアトル・トムボーイ・ルックが撮れたよ!」と喜ばれました。娘に男の子の格
好をさせたのは初めてだってけど、ね、けっこう似合ってたと思いました(^^)←親バカ!
こっちね。これも撮影でもらった、テストショット
この撮影の数日後には、超安値のヘアカット・サロン、Supercut
のプリント物のオーディションがありました。このオーディションは人種に関係なかったようで、白人、黒人、アジア人と、同じくらいの年の子供がたくさん来
ていました。
Jは、持って行った写真と本人が「全く同じだから」という理由で、ポラロイド撮影もしてもらえず、「この写真で充分です」と、スタッフと会っただけで終
わりでした。Jは「お写真、撮ってもらいたかった・・・」って、淋しそう。まぁね、ポラロイドでたった一枚を写されるより、持って行った写真の方が、絶対
に可愛らしく見えるとは思うけど、せっかく行ったのに、待たされただけって感じで、ちょっと残念。でもって、仕事も来ませんでした。
そして、10月末日。子供たちの大好きなお祭り、ハロウィーンの当日、事務所から電話で、「今日の午後、Office Depot
のオーディションが入ったけど、行ける?」「エーーー、今日の午後ですか? ハロウィン・パーティとか、あるんだけど・・・」「でも、クリスマス用のTV
コマーシャルよ!」と言われ、「うーーん、TVですかぁ・・・」と迷った揚げ句、ちょっと時間を調整してもらって、予定のオーディション時間よりも早めに
行くことに決定。でも、オーディション会場はバーバンクといって、ウチからは45分くらいかかる場所+ハロウィンの夕方なんて、高速が混みまくるのは、必
至。かなり憂うつでしたが、「TVコマーシャルよ!」のエージェントの言葉に押され、行って来ました。
このオーディションも、親の同伴が許されず、ママたちは外で待機。ちょうどスタジオのドアにはブラインドがかけてあって、そのすき間からちょっと中が覗
けるので、ママたちはみんな、ドアにへばりついて中を覗いていました(笑)。
私も例に漏れず、Jの番になったら、ドアにへばりついてました。で、はらはら見てたんですよ。と言うのも、オーディションを行っていたカメラマンが、子
供を持っていない人らしく、Jに「ハロウィンでは、何になるの?」と聞くと、Jが「Blue's clues
Blue!」と元気に答えたのですが、「それ、何?」と、全くわからない様子・・<Blue's Clues
は、アメリカの人気アニメ子供番組で、ブルーという名の青い犬が主人公。すっごく有名なんだけど、私も子供を持つまで、その存在すら、知りませんでした
(^^;)
Jは、一生懸命に、「だから、ブルーって言う、青い犬になるだってば。スティーブ(犬の飼い主の名前)の青い犬。Blue's Clues! You
don't
know??」とか言うと、そのカメラマンは、「だって犬は、青くないでしょ?」とか、チンプンカンプンな返事をするもんだから、Jはいい加減、イラつい
たらしく、大きく溜め息をついて、投げやりになってしまったのです。
なので、「じゃ、こうしてね〜」とか、演技を求められて、それなりにするんだけど、私はJの目の中に「何、このおじさん、わかってないんだから!」と、
不満の色を見てしまいました。なので、せっかく遠いところ、わざわざ連れていったのですが、不発でした。
おまけです。これがハロウィンでJが扮装した Blue
です(^^)
11月〜12月 Jは4才半になりました
11月になって、やっとJが8月にしたディズニーの仕事がカタログに載りました。オンラインでは、こんな感じ。こ
こをクリック モノが鏡台とは言え、横顔なので、ちょっと残念。正面を向いて写した写真も、たくさんあったのになぁ。
実際のカタログには、11月中旬頃から掲載され、こっちは後頭部とかがカットされていて、もっと小さくて悲しかった(;;)でも、12月になってもらっ
たカタログは、ネットのものに近いサイズだったかな。
12月に郵送されてきた方のカタログより
あと11月は、Nikon
のプリント物のオーディションもありました。これは、撮影のクルーが日本からのスタッフで、Jは、「ジャパニーズの人だ〜」って、日本語を話すスタッフ、
日本語で質問をされたオーディションに、ちょっと驚き、戸惑っていたようでした。雰囲気は良かったけど、これ、落ちました。
12月に入っては、Washington Mutual
という銀行のTVコマーシャルのオーディションがあって、これも親はスタジオに入れず、様子は見れなかったんだけど、Jは帰り道「大丈夫よ、J、うまく
やったから、決まりだね」だって(笑) なんだか、プレスクールで先生に本を読んでもらっているところに、変な人が来て、みんなで指を差して笑うっていう
シーンだったとか。
全体で、東洋人の子供は数人しか来ておらず(サイン・イン・シートで確認
<ethnicity
を書き込む欄があるので、そこをチェックすればわかる)、「プレスクールの設定なら、色々な人種の子供がいて当然だから、有利かな?」と思っていたら、一
週間後、コールバックがかかった!
Jに「コールバックが来たよ」と言うと、「これでしょ?」って、遠くを指さし
ながら、お腹を抱えて笑いだした・・・「って、やったんだよ」と、オーディションの時にした演技を見せてくれた。「そうやったんだ、上手にできたんだね
(^^)」なんて、ニコニコしたのですが、それもつかの間・・・。一週間前のオーディション、娘に何を着せて行ったのか、全く思い出せない(焦)
コールバックでは、オーディションの時と同じ服を着せなくちゃで、そんなのと
うに承知の私なんだけど、自分の忙しさに埋もれて、娘の着てた服なんて、全然覚えていない。Jに聞いても「わかんないよ」。マジ、もう、必死で思い出し
て、やっと思い出せた頃、エージェントから電話で、「Jが出演する部分のCMが、カットされることに決まったから、出演無し、よってコールバックも取り消
し」ですって。あーーあ。今回は、かなりイイ線、行けると思ったのに。
そして、12月中旬。もう、そろそろ今年も仕事納めでしょうという頃、JC
Penny(デパート)
のプリントのオーディションが来た。この日は、私が連れて行けないので、初めて主人がJをオーディションに連れて行くことになりました。
主人にJのインフォメーション(身長、体重、事務所の電話番号や、ソーシャ
ル・セキュリティ番号・・など)が入ったオーディション用のバックを渡し、「じゃ、よろしくね!」。
帰宅してから聞いたのですが、なんだか、カメラマンとの相性が悪く、Jは一度
も笑わなかったとのこと。「遠くで写真を撮ってたから、良く聞こえなかっけど、Jには、難しい質問ばかりされたみたいで I don't know
って答えてた」と。Jに聞いても、「なんだから、わからないことを聞かれたから、上手くできなかった」って。そのうえ、このオーディション、通常のプリン
ト物と違い、ポラ写真を1〜2枚写すのではなく、カメラマンが、一眼レフとかで、何枚もパシャパシャと、質問をしながら「撮影」したんだそう。
そんなオーディション、聞いたことないなぁ、なんて思いながら「で、物は
JC Penny
の、なんのプリントなの?」の質問に、夫は「聞いてこなかった・・・」。あーー、やっぱ、私が行かなくちゃ、ダメかしらん(笑)「でも、何か、チャイニー
ズ・ニューイヤーがどうの、とか言ってたし、来てたのは全員、アジア人だったよ」とのこと。「ふーーん、でも、望み薄ね」と思っていたのですが、この「た
から物物語」を執筆中(12月18日)、つい先程エージェントから電話があって、来週(12月23日)、撮影の押さえが入りました(^・^)
このまま、この仕事、キャンセルにならないと、いいなぁ〜〜。
それから、12月になって、今年の(なんと!)2月にオーディションを受け
た、Aflac という保険会社のCMがオンエアされだした。オーディション当時、Jはまだ3才と8ヶ月で、長いセリフが言えなかったヤツです。
実際のCMに使われたのは、赤毛の7才くらいの白人の女の子だったので、「結
局、アジア人の子供は使われなかったのね」と思いました。今、スゴクたくさんオンエアしているので、目にする人も多いかと思います。
また、7月に受けた First 5 California
というCMも、最近、たくさん放送されています。使われているのは、7才くらいの黒人の女の子で、お家で一人でお絵かきをしていると、お父さんが帰ってき
て、玄関まで走って行って、抱きつく・・・ってヤツ。これも結局、アジア人が選ばれなかったようなので、ウチのJが落ちたってのも、たいして落胆はしない
もんです。
でも、実際に娘がオーディションを受けたCM、最終まで選考に残った仕事など
がオンエアされているのを見ると、「受かってたらなぁ〜」と思います。ま、終わったことは仕方がないので、来年の今ごろ(子供を使ったCMが増える、クリ
スマス時)「あ、また出てる!」って、TVを指さしてJと一緒に喜べる私だったら、とっても嬉しいのにな・、などと思っております(^^) 皆さん、ステ
キなクリスマスをお過ごし下さい。
----つづく----
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