home
Baby Model Story  
たからもの物語 [9] Macy*s の広告


   

12月中旬。
Macy*s By Mail Catalog

アメリカの大手デパートである、Macy*s の By Mail Catalog の撮影が、12月16日にありました。なんでも、一週間、ずっとこのカタログの撮影が続いており、この子供モデルの撮影が、最終日とのこと。カメラマンは、さっさと仕事を終えたいらしく、この日の撮影、待ち時間を入れても、30分ほどで終了でした(@@)ギャラは一時間分、125ドル、出たけどね。
とにかく、スタジオに行って、ホンの10分ほどの待ちで、「Jって、どの子? これが衣装ね。」と、撮影ようの服を渡され、撮影は、Jが絶好調だったので、本当に10分ほどで完了。Jは、とにかく、立ち位置から動くことなく、また、スタッフのリクエストに答えて、笑い続けてました。もう、それは嬉しそうに(^^)。だから、本当に順調な撮影で、見ていて親として、驚いたくらい。スタッフも、「この赤ちゃんてば、すごいわ!」ですって。

この日のテストショット。この時、ちょっとぽっちゃりしてた(^^;)



この日の衣装は、オーディションの時と同じ、上は半袖のライトグリーンのシャツ、ジーンズに、赤い革のサンダル。撮影には、Jと同じくらいの月齢の、東洋人の血がまじった女の子も来ていました。お父さんが白人だから、東洋人顔の娘は、明らかにハーフ。
「似たような、東洋人の女の子モデルを使うんだなぁ〜」なんて思っていたのですが、Jの撮影が終わったら、この父娘、帰らされてました。で、わかったのは、この女の子が、Jのバックアップだったっていうこと。だから、Jの撮影が無事終了してしまったので、彼女の出番は、なかったのでした。
人のことながら「わぁ、残念。かわいそうに・・・(せっかく、選ばれて、撮影現場まで来たのにね)」って、思っちゃいました。でも、それがモデルの世界の現実なんだろうな・・。実際Jも、バックアップで撮影に行って、何もなし、待っただけで帰ってきたことあったもん(;;)

で、この日撮影されたJの写真は、3月頃の、Spring Issue に載る予定だそうです。この衣装を来たのはJだけなので、まず、間違いなく載るでしょう。Macy*s catalog をゲットしたい(Jの写真をカタログで見たい)人は、フリーダイヤル、1-888-882-8002 に電話をして、カタログをリクエストしてやってください。無料でカタログがもらえます(^。^)

2001年(21世紀だっ!)1月。
Macy*s Spring Sale Ad on LA Times Newspaper

私の仕事が怒涛のごとく忙しかった1月、ふっと時間が空いたときに入ったJのオーディション。1月25日(木曜日)、再び Macy*s のオーディションに呼ばれました。オーディション場所は、前のMacy*s の仕事と同じ。でも、現場に行ったら、スタッフは全然違う人で、「先月も Macy*s の仕事したから、今度は有利かも?」って思った気持ちがしぼんじゃいました(笑)。
その上、会場に着く5分前にJは車のなかで寝ちゃって、でも寝起きのいい子だから(+前のMacy*s のオーディションは、5分で済んだし)と、起こして連れてったら、なんと1時間も待たされちゃった(;;)。 さ・ら・に・・!、たくさん呼ばれていたモデルたちは、見るからにJと同じ月齢くらいの子供たち。同じピンク色の衣装を着せられて、オーディション写真を撮られています。とにかく、同じ衣装を着る、Jと同じくらいの女の子の多さに、正直「これは、厳しぃかもねぇ〜〜(受かるのは)」って、思いました。
そしてJの番。気持ち良く眠ったばかりに起こされたうえ、1時間以上も待たされ、Jはかなりご機嫌ナナメ。でも、私が、Jの笑顔を取る魔法の言葉「アイスクリーム?!」と言ったら、抜群の笑顔を見せたJ(笑)。スタッフに「なんて言ったの?」て、聞かれたくらい、不機嫌なJが、満面の笑みを見せたのでした。親心は、ちょっと罪悪感・・・。

そして翌日。
エージェントから電話で、JはMacy*s の仕事、受かったとのこと。撮影は、「明日」(土曜日)。会社がお休みの主人と一緒に現場に行きました。カメラマンは、前のMacy*s By Mail Catalog の時と同じ人でしたが、モノは同じMacy*s でも、今回は LA Times (地元最大の新聞)のMacy*s の広告になるそうです。掲載予定日は、3月21日、LA Times の Macy*s Spring Sale の広告に載るそうです。「絶対に、ゲットしなくちゃね〜」と、LA Times は日曜版しか購読していない私たちは、決意したのでした。
この日の撮影、主人が一緒だったので、撮影風景のビデオ撮影を頼みました。だから、我が家には、この日の仕事のビデオはあるのですが、テストショットを余分に写さなかったので、私たちの分はなく、ポラロイド写真をもらえませんでした(涙)。自分のカメラ、持っていけばよかった〜と、後悔しましたよ。だからHPに載せる写真が、ないのです(;;)。でもJ、ピンク色のワンピースのコットンドレスを着ていて、ピンクのソックスに、白い靴を履きました。新聞で、見てねぇ〜〜<ロス在住の人達へ。
この日の撮影も、待ち時間も入れて1時間ほどで済みました。前回と違って、同じ Macy*s でも、今回はJのバックアップモデルもおらず(その分、予算が低いと思う)、モノも新聞の広告でしょ(カタログより、チープな気がする・・)。そのわりには、すっごい多人数を呼んでたオーディションだったなぁ〜って言うのが、素直な感想でした。

そうそう、この Macy*s の撮影の時も、前の Blue Cross の時も、ヘアメークさんがJの前髪をとめようとしたのだけれど、Jのようなちいちゃい子供用のピンを持ってなくて、困ってたのです。それで私が、いつも持ち歩いている、Jのたくさんのピンを差し出して、自前ピンで撮影がされました。
Jはよく、自分のヘアピンをはずして、なくしたりするので、私はピンをなくしても、その時の服装に合うピンを使えるように、すごくたくさんの種類と色のピンを、持ち歩いているんです。そんなことが、こういった撮影で役に立って、嬉しかったです(^^)
Macy*s の撮影なんて、2回とも同じヘアメークさんで、2回目の撮影の時は私を見るなり、「ヘアピン、見せてくれる?今日の彼女の衣装に合わせたいから」なんて、言われちゃいましたもん(笑)

2月
Jがエージェンシーに入って、約一年になった。ここまで、18のオーディションを受け、した仕事の数は、8(うち一つは、オーディションなしの、写真選考のみで選ばれたけど)。友人のキャスティングディレクターに言わせると、これはすごい数字らしい。「だってキャズさん、オーディションに受かるのなんて、なん百分の一の確率だよ。Jちゃんのその確率、すごいよ」と。
確かに、最近のJのオーディション受かり率は、いい。受かることもあれば、落ちることもあるオーディションだけど、最近は仕事が続いているので、親としても、オーディションとか、連れて行きがいがあるなぁ・・・なんて。

エージェンシーに入って一年、ちょうどまた、労働許可証の更新の時期がきた。6か月ごとの更新だから、2度目の更新。前は更新のための書類を郵送して、数日で新しい労働許可証が来たので、今度はJの許可の切れる数日前に手続きの書類を送ったのだけれど、今度はなかなか来ない(^^;)
結局、2週間以上たって、新しい労働許可証が来た。その間に仕事がなかったから良かったけれど、この次の更新は、ちょっと時間的に余裕をみよう・・と、教訓。

それから、エージェンシーからは、Jの税金申告用の書類も来た。たったの一歳児だっていうのに、年間$600以上(子供名義の預貯金への利子とかなら無税だけど、働いて得た「収入」は、課税対象だそうで)の稼ぎがあれば、税金の申告をしなくちゃいけないと。
プリント物のギャラは、まったく税金が引かれないまま支払われるので、Jは昨年度、収入がありながら、一銭も税金を払っていない状態。つまり、今回、絶対に申告をしなくちゃなりません。仕事の経費分は控除されるけれど、一歳児のJ、職業モデルで控除対象になるのは、Jの写真代(プリント代と、フィルム代)くらい。自分で車を運転するわけじゃないから、ガソリン代も、彼女の控除にならないし・・・。洋服とか、モデルなら、控除になるんじゃないの?とか思ったけど、「普通に着ることのできる服」は、控除対象にならないんだって。服とかが控除にできるのは、自腹で買った、仕事でのみ着る「制服類」だそうで。まぁね、もし美容院に行ったら、それも控除だそうだけど、Jは今、髪の毛伸ばしてるし、一歳児にエステは必要ないし・・・。はぁ〜(溜め息)。
娘にモデルをさせるのは、親としても楽しみだし、娘のポスターとかみると誇らしいけど、税金申告っていう、面倒なものまで付いて来たのねぇ。。。さぁて、一体いくら、Jは払うんだろぉ? ね。

あと2月は、昨年9月から飾ってあった Target の靴セクションのポスターが、遂にはずされました。で、頑張ってポスターゲットに努力したのですが、残念ながらJのポスター、手に入れられませんでした(号泣)。
ホント、Target の本社の広告部門の人まで探しだして、ポスターゲットに励んだんだけど・・・。ちょっと、動くのが遅すぎました(廃棄されたあとだった)。くーーー、悔しぃ(;;)。サイズ的には、baby GAP のポスターの半分サイズで、大きなやつだったのになぁ〜・・・。 

----つづく----

たからもの物語 [8] に戻る

たからもの物語 [10] に行く

たからもの物語TOP(最新)に戻る