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たからもの物語 [13] 増えてきたCMのオーディション
2003年6月、満4歳になったJ。身長約101cm・体重約16.5kg。
2002年 秋から、不発なオーディションが続きました・・・
な、なんと「たからもの物語」、去年の秋から更新していない!(私自身の仕事が忙しく、そのうえ、娘の仕事が暇だと、なかなか更
新する気にならない←いい訳)
ここで一挙に、かいつまんで、過去数ヶ月の出来事を綴りたいと思います。
まず2002年10月に、フジフィルムのオーディションがありました。これは、フィルムのパッケージに写真が載るというもの。全米中のマーケットやド
ラッグストアで売っている、フジフィルム。「きゃぁ〜(載ったら、スゴク嬉しい!)」と思ったのですが、このオーディションの時、娘は大風邪をひいてい
て、本人はやる気満々だったのですが、とにかく、鼻水じゅるじゅるで、一瞬でも鼻を吸っていないと、鼻水がズズズずっと出ちゃう状態(^^;)
ポラロイド写真を撮られる一瞬でも、笑顔になったとたんに鼻水がズズ・・・で、それを吸おうとすると、どうしてもチンクシャな顔に(笑)よって、全然い
い写真顔が作れず、ダメ。仕事が大きかっただけに残念だったけど、鼻水全開じゃ、可愛い笑顔になれないんだもん、仕方ないよねぇ。
あと、このオーディションに行ったので気がついたのですが、なんと娘の労働許可証、8月で切れてました(@@;)このころ、自分の新作本の執筆で超忙し
く、また、娘の方は7月のディズニーの撮影以来オーディションもなかったので、すっかり忘れていました。で、いそいで更新手続きを。労働許可がないと、
せっかく仕事が決まっても、働けないんですもんね。
11月には、Kohl's というデパートのTVコマーシャルのオーディションがあった。Kohl's
なんて、聞いたことのないデパート。(でもこのデパート、東部では大きいらしい・・・。)
オーディションの時間が夕方で、また、私の執筆が詰まっていたので、オーディションの前まで託児所に預けて、夕方に拾って行ったのだけれど、託児所で遊
び過ぎたのか、車の中で寝ちゃって、オーディション会場でも「眠い〜」と、ご機嫌斜め。
どうにかなだめすかしてオーディションは受けさせたのだけれど、本調子は出るはずもなく、ダメ。でも、「Kohl's
なんてデパート、聞いたことないし・・・」なんて、気にも留めていなかったのですが、数ヶ月後、このKohl's
のCM、もう、すっごい勢いでオンエアされまくって、びっくり(@@;)<カリフォルニアに進出ということで、大々的に宣伝を打っていたのです!
ま、本人が眠くて調子が悪かったとは言え「こんなにたくさんオンエアするのだったら、もうちょっと私が頑張って、娘に気合いを入れればよかった」なん
て、しても仕方のない後悔したりして(苦笑)でも、呼ばれている子供たちは、Jより大きい子たちが多かったし、TVでは東洋人の女の子は使われてなかった
から、ダメ元だったかな。
12月、一週間のうちに2本のTVオーディション、そして、Disney の撮影もあった
そして12月。2週目は忙しかった。月曜日にVolvo
のTVコマーシャルのオーディション、火曜日は玩具メーカー、Little Tykes のTVコマーシャルのオーディション、木曜日は Disney
Catalog の撮影と立て続けに出かけました。
Volvo
のCMは、東洋人ばかりが呼ばれていました。ディレクターのお兄さんに、スタジオのイスに座らされ、「ママの運転する車の後ろに座っていることにしてね。
それで、ぼーっと外を見ながら小さい声で歌を歌ってくれる? 右と左に窓があると思って、窓の外を見たりしながらね」という指示に、Jはちゃんとちょっと
腕を組んで、窓の外を見るふりをしながら、小声でABCの歌を歌いました。
だから、ちゃんとできたんだけど、ダメ。実際オンエアのCMを見たら、使われていた子どもはJよりもずっと大きい、6歳くらいの女の子でした。
Little Tykes
は、色々な人種の子どもがたくさん呼ばれていて、オーディションも一度に10人くらいの子どもがスタジオに入ってやったので、親はスタジオの外で待機、
よってオーディションの様子はわかりませんでした。これもダメ。
Disney の撮影は、またPasadena
という場所にある邸宅。水着の撮影でした。外での撮影だから、ストーブとかの暖をとる機会が用意されているかと思いきや、そのままの「野外撮影」。この日
のパサデナの気温は26度くらいで、暖かかったから良かったけど(スゴイよね、南カリフォルニア。天気が良いと、12月でもこんなに暖かい)
この日の撮影風景。スタッフの人と
この時の撮影の写真は、2003年春ごろのカタログに載ると聞いたのですが、ゲットできず(;;)以前はディズニーのお店が入っているショッピングモー
ルで働いていた友人いて、彼女が頻繁にディズニーのお店にチェックに行ってくれて、Jの写真が載ったら、すぐに教えてくれたいたのですが、その友人がハワ
イに引っ越しちゃって、私もそうしょっちゅう、Jのカタログチェックのためにお店に通うこともできず、ミスっちゃいました。
2003年度 春
1月には Target という量販店のオンラインの仕事のオーディションに行った。まぁまぁかな、って思ったんだけど、ダメ。
2月は、Aflac
という保険会社のTVコマーシャルのオーディション。まず、Jは、生まれてまだ一度も「Insurance」という単語を喋ったことがなく、どうしてもセ
リフの "What insurance?" が言えない(^^;)そのうえ、長いセリフ "Can you just send down the
toys?"
も難しい。それに、他にきている子供たちはJよりもずっと背も高く、年齢も上だ。どう見ても、Jは最年少。で、ダメだったんだけど、TVコマーシャルの
オーディションは、カメラテストだから、数をこなすのは、練習になるからイイよね、と思っています。
モデルのオーディションじゃないけれど、2月下旬、全米ネットワークのNBCが、Most Talented Kid in America
という新番組のオープン・オーディションを行うという情報が入ってきました。
こちらで新聞記者をしている友人からの情報で、3歳から17歳までの子どもを募集中とのこと。「Jはモデルの経験があるし、3歳児なんてきっとたくさん
来ていないから、ぜひ行ってみるべきだよ」と説得され、Jに「TVのオーディションがあるけど、行く?」と聞いたら「行きたい!」と言うので、土曜日の昼
前から行って来ました。
友達の「年齢の若い子から順番にやってくれるかもだよ」なんて甘い言葉に乗せられて行ったのですが、やっぱりオープンコールの掟通り、「来たもの順」。
でもって、年齢別じゃなくて、子供たちは3つの年齢別のカテゴリーに分けられ、3歳から7歳で、一つのカテゴリーでした。
3歳児と7歳児じゃ、できることが全然違う。だからかも知れないけれど、3〜4歳の子供なんて、全然、いないの。だって3歳児、本当の天才じゃなきゃ、
できることなんて、たかが知れてるもんね。「J、どうする、いっぱい待つよ? それでもオーディション、する?」って聞いたら「うん、大丈夫よ」って言う
から、待ったんだけど・・・。
ーーー結局5時間半、待ちましたよ(涙)もう、一緒に待ってる私の方が帰りたくなった、泣きたくなりました。でも、Jは、ちゃんと待ってるの。5
時間半待てる3歳児って、それだけで「才能(?)」だよね。
で、Jたちのグループでは、Jが先頭で、一番に歌う番でした。真っ暗で広いスタジオに番号を持って子供たちは右側、ママたちは左の壁側に並び、子供たち
は並んだ順に前のスポットライトが当たっている、審査員たちの前に歩いて行って、パフォーマンスをするのです。
一番のJは、自分の前に誰もいない訳で、何をするのか、お手本がいません。でも、スタッフの人に言われるまま、スポットライトの下、Xマークのところに
立って(これは、仕事で慣れているかな?)審査員の人からの質問、"Hi, what's your name?" "How old are
you?" "What are you going to do today?" などの質問にきちんとはっきりとした口調で答え、"I'm
going to sing a song.""What's the name of the song?""Twinkle twinkle
little star."
と言って、審査員たちの前でどうどうと、きちんと「きらきら星」の振り付けをして、テンポも間違えず、音程もはずさず、フルコーラスを歌いきりました。も
う、ママ(私)は、目がウルウル。スタジオいっぱいの人たちの前で、どうどうと歌える我が娘のステージ度胸の良さに、本当にびっくりしました。
ま、天才歌手じゃないJに、TV出演依頼があるはずもなく、コールバックは来なかったのですが、このオーディションに参加したことでTシャツ(I
tried out to be the most talented kid in America と印刷してあり、NBC
のロゴが入っている)をもらい、それを自慢げにパパに見せていました。「Jがお歌を歌ったら、Tシャツもらっちゃったよ!」って。もう、親としては二度と
オープンコールには行くまいと誓ったのですが(笑)娘はこのオーディションに行けたのは、嬉しかったようです。
そして最近は、「TVに出て、お歌を歌いたいの。I want to be a singer」と言ってます(^^;)
モデル業の撮影は大好きで、I love photo shoot
って言っているし、ま、本人が好きなら、ね。好きこそ、ものの上手なれ・・・。親としては、せいぜいスケジュールをやりくりして、運転手をするのみです。
2003年・初夏
5月のゴールデンウィークを挟んで2週間、家族で日本に一時帰国。プリント部門のエージェントには、しばらくいないことをメール
で伝えておいたのだけれど、日本から戻ると、留守電に、TV・CM部門の方のエージェントから、Home Depot(大手の Hardware
store)のオーディション連絡が入っていました。
もう、一週間も前に終わっているオーディションでしたが、そのオーディションに「行けるか、行けないか」の連絡もできていなかったので、エージェントに
電話を入れ、「日本に行ってたんですよ。プリント部門のエージェントには、伝えておいたんですが・・・」と、オーディションぶっちぎったわけを話しておき
ました。
すると、「あ、ねー、明日の午前中に Kohl's
デパートのオーディションがあるけど、J行ける? もうすぐ4才でしょ?」と言われたので、翌日、時差ボケまなこの娘と私はハリウッドに出かけてきまし
た。このオーディション、写真選考はなかったのかしらん?年齢でモデルの招集をかけてるのかなぁ〜と、私は1人言。。。
そして、オーディション、一次を難なく通過し、最終オーディションまで残ったのですが、ここでダメ。娘は自分では "I did a good
job"
とか言ってたけど(笑)オーディションの様子は、スタジオの中に入れてもらえなかったので、わかりませんでした。なんだか、黒人の男の子と2人で、中でス
トローラーに乗せられていたのを、ちらっと覗けましたけど。で、後日、Kohl's
のTVコマーシャルで、白人の子供がバギーに乗ってるシーンを発見。「あ、これだったに違いない」と思いました。結局、白人の男の子が選ばれたんだなぁっ
て。
夏、TV・CMオーディションが続きました・・・
6月には、ディズニーカタログを制作している会社から招集がかかり、どうやら、ディズニーの仕事を過去にしたことのある子供がみ
んな呼ばれたようで、身長を測って、ポラを一枚パシャ。ディズニーモデルたちの、ファイルのアップデートが行われたようです。だから、来ている子供たち、
みんな「見たことある」モデルばかりでした。
このオーディションの時に、去年の暮にした、Jの水着撮影の時のプロデューサーが来ていたので、「この撮影の時の写真って、使われましたか?」と、撮影
時にもらったポラ写真を見せながら聞いたら、「うん、見たよ。確かに使った」とのこと。あーあ、私はやっぱり、ゲットし損ねちゃったんだな・・と残念に思
いつつも、娘の写真が使われた事実をプロデューサーに確認できて、良かったです。
そして、7月になると、First 5 California
という、州の教育促進のCMオーディションが来ました。生まれてからの最初の5年間に受ける教育が、いかに大切か、子供をプレスクールに行かせましょう
キャンペーン、みたいなモノらしいです。
シーンは、1人で家でお絵かきをしている子供に、帰宅した母親が、「何をしていたの? お絵かき? 何を描いたのか、見せて」と言うと、子供が自分の絵
を見せて、説明をするというもの。オーディションでは、ママ役を、実際のママにやってもらう、ということで、私がやりました(笑)
で、私は、自分がやらなくちゃいけないことを聞くのに精いっぱいで、娘に設定の説明をする前に、カメラが回り出しちゃって、娘は、いきなり "Hi,
I'm home!"
とか言って、近づいて来た私に「お母さん、なにやってるの??」とばかりの表情。それで、出だし、ちょっとけげんそうな顔をしていましたが、4歳児なりに
状況を察したらしく、それなりにオーディションができました。でも、私としたら、もっとちゃんとシーン設定を教えていたら、もっともっと上手にできたの
に・・・と、一かけらの後悔。
でも、このオーディションは通って、最終オーディションに呼ばれました。最終では、ママ役の中国人の人と一緒に演技をしたようです。ここでも、親はスタ
ジオ内に入れてもらえなくて、オーディションの見学はできず。で、結果もダメでした。残念!
7月末には、玩具メーカーの、Tomy Toys
のCMオーディションがありました。これも中に入れてもらえず、何をしたのか全然わからず。もう子供も4才だと、親以外の人の言うことが聞けるから、だん
だん親の見学を、させてもらえなくなってきたようです(淋しい)
そして8月、久しぶりに撮影です。モノは、またディズニーカタログ。撮影は「服」じゃなく
て、vanity(子供用の三面鏡)。現場に行ったら、同じ年くらいの女の子(全員、白人)が3人も来ていたので、すぐスタジオ・ティーチャーに確認した
ら、Jはプリンシパル・・・というか、バックアップが用意されておらず、Jがソロで出る予定とか。他の子供たちは、次のグループものの撮影のモデルさんた
ちで、早めに会場に着いていたようです。
撮影ではJ、寝巻き(ナイトガウン)を着せられて、メインの商品である、三面鏡で遊ぶって感じのシーンを撮りました。これは10月下旬から11月のカタ
ログに載るようです。10月中旬の今現在、まだ掲載はされていません。
小一時間の撮影を終えて、パーキングに出たとたん、Jは大きくジャンプしながら「あーーー、楽しかった・!」と、叫んでいました。本当に、好きなのね、
撮影・・・。
スタジオにて、撮影の合間に、髪の毛を直してもらう
8月中旬には、Metropolitan Life Insurance
という、大手の生命保険会社のCMオーディションが来ました。このオーディションでは、あのヒスパニック系のダンス、マカレリ?でしたっけ? あれを踊ら
なくてはならなかったらしく、外で待っていると、この音楽がスタジオから聞こえてきました。
またまた親を締め出してのオーディションで、様子を見れなかったので、出てきたJに、「どうだった?」と聞くと、"I said I don't
want to dance!"
だって。「えぇ〜〜? 何で、踊らなかったのよ?」と聞くと、「怖かったの、中にいたおじちゃんたち(;へ;)」だって。うーーん、そりゃ、仕方がない
ねぇ・・・と思いつつ、わざわざ連れてきてやったんだから、言われたことくらい、ちゃんとしてよぉ(涙目)とも、思ったのでした。で、もちろん、ダメ。
8月下旬には、またCMのオーディションが入りました。今回は、家具・雑貨の量販店、IKEA。これでCMのオーディション、今年に入って続けて6本目
です(いい加減、受かってくれぇ〜<祈)。本当に、昔エージェントに言われたように、3才半を過ぎてからは、いきなり増えた気がします、CMのオーディ
ション。で、このオーディション、私の日記の方で読んだ方もいるかと思いますが、「ママも一緒にオーディション、受けて行ってくださいね」とか言われたの
で、普段着+ほぼスッピンの私も、ついでに受けてきたら、私の方が、一次オーディションを通り、最終のオーディションに呼ばれ、アドリブでの演技をさせら
れちゃったのでした((爆))
でも、素人の私が受かるわけも無く、ダメだったのですが、面白い経験でした(^^)
と、かなりCMのオーディションばかりが続いたのですが、この後は、CMのオーディションは影を潜め、IKEA
のオーディションの翌日には、子供服の Carter's(オンライン用)、9月には、Allianz Insurance
という、世界規模の大手保険会社、そして誰もが知ってる有名ブランド Ralph Lauren と、プリントもののオーディションが続きました。
----つづく----
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