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たからもの物語 [18]
CM放送開始、JとG、オーディションが続く
9月末は、JのCMロケで、その疲れも取れないまま、10月上旬に、Gの初オーディション、翌日には、Jのオーディショ
ン、そして次の週にはJのファッション・ショーの仕事と、なんだか慌ただしい日々が続いた10月上旬。
この忙しさは、上旬だけにとどまらず、翌週には、火曜日にJのオーディション、金曜日にはGのオーディションと、週に2回も出動。次の週はハロウィン
だったので、その準備もあり、本当に10月は、忙しかったです。(ちなみにJは、今年のハロウィン、本人の強い希望で某アクション・ヒーローになりまし
た。お友達の女の子たちが、皆、お姫さま系のドレスを着ておシャレさんになっている中一人、お面をかぶり、ヒーローになり切ってご満悦でした・・・)
幼稚園でハロウィンのイベントがあった時に写した写真
ちなみに、ハロウィン前に行ったGの2回目のオーディションは、Nordstrom
という有名デパートの広告の仕事で、来ていた赤ちゃんたちは、みんな座れる子たちばかり。「座らせてください」に、「この子は、まだ生後7週間なので、と
ても一人では座れません」と答え、Gを座らせて、私がうしろから押さえたのですが、不安定なこと、このうえなく、そのうえGは、この時まだ2ヶ月になる前
だったのですが、着せられた服は3〜6ヶ月児ようの、ピンクの女の子の服でした(^^;)
親のひいき目でも、決して『イケテ』ませんでした(自爆)
11月・12月
11月に入ってから、Gの2ヶ月検診があった。身長58.7cm、体重は6.9キロ。重い・・・。赤ちゃんモデルは、月齢よりも小柄な方が有利なので、
まぁ、身長は平均くらいだけど、体重がずば抜けて重いGは、お座りが出来たり、ハイハイが出来るようになり、動き出して、ちょっと体重が落ち着く(スマー
トになる)まで、お仕事はムリかなぁ〜と思う。
11月中旬、またネッスルのオーディションが来た。今度は、GとJ、同じ日に、同じ時間で呼ばれたので、制作スタッフ側も気を使ってくれたんだと思う。
午前中のコールタイムだったけど、Jの幼稚園があるので、終わってからの午後に変更してもらって、2人を連れて、また遠い場所のオーディション会場ヘ。
この仕事、Jの方にホールドが入り、12月中旬に撮影の押さえが入っていたのですが、結局撮影はキャンセルとなり、仕事にはなりませんでした。残念。
また11月中旬は、JのテレビCMがオンエアされ始めた頃です(15日から放映が始まったそうです)。
ちょうど15日の夜、TVを見ていたら、Jの出た First 5 California
のCMの、違うバージョンを見たので、主人と2人「ひょっとしてJのも、今週から始まってるのかな?」と、ワクワク・ドキドキ。
数日後には、友人から、韓国語の番組でJのCMを見たとの情報をゲットし、また制作会社に連絡をして、JのCMのビデオを送ってもらいました・・・で、
発覚したこと! なんと、このCM、韓国語、ベトナム語、広東語、北京語の4カ国語のバージョンが制作されたのですが、日本語版は、なかったって!(号
泣)
もう、日本語バージョンがあれば、日本語放送で使われるわけで、私たちが毎朝見ている日本語のニュースとかで、きっと流されただろうし、Jの顔を知って
いる人なら、友達じゃなくても、例えば、行きつけの日系レストランとかマーケットのオバチャンでも、見ればひと目で「あ、あの子が出てる」って、わかるほ
ど、Jのドアップが何度も出ているCMなのに〜〜〜(>。<)
実際、このCMが始まって以来、Jがモデルをしていることなど、まったく知らない幼稚園の韓国人や、中国人の父兄の方たちから「お宅の娘さん、テレビの
CMに出てるでしょ? 見て、絶対にそうだと思ったわ!」と言われましたもん。
と、とっても残念だったのですが、私は気持ちを入れ替えて、「ずっと楽しみにしていた、初の union
job、今回、したにはしたけど、カリフォルニア州内だけのものだったし、また、アジアマーケット対象のものだった。だから、この次は、全米規模で、アメ
リカの国中の人に見てもらえる仕事を目標にしよう」と、思ったのでした。
あと12月は、JにディズニーチャンネルのCMオーディションが来ただけで、静かでした。私は通訳の仕事を一本したけれど、それだけだったので、日ごろ
は子供たちの運転手として動き回らなければならない私も、少しお休み・・・。Jの冬休みも、始まったしね。
Gは、生後3ヶ月を過ぎ、なんだか、頭の中とか顔、体全体にハタケのような、赤い斑点というか、発疹が出来てきて、かゆがり、Jの時も、生後2ヶ月ぐら
いの時に、顔には赤い斑点ができ、その時にドクターに言われた塗り薬(ステロイド系のもの)を、同じようにGに塗ったのですが、あまり改善されず(Jの時
は、速攻で直ったのに)、生後4ヶ月になっても、夜、寝てくれないので、私の疲れがたまってきていました。
Jは、生後2ヶ月から、夜は6時間くらい続けて眠ってくれる子だったので、とても楽だったのですが、母である私は、年を取った分もあり、Jの時よりも、
かなり子育てに疲れております(^^;)
明けて2005年
まず、新年明けての初オーディションは1月8日、Gにやって来ました。ものは BabyGAP.com 。
でも、まだ顔には赤いスポットがあり、耳の回りはただれたりして、本で読む限り、どうやら「アトピー」ぽい息子・・・。保湿用のクリームなどを塗ったり
すると、少しは良くなるのですが、調子の良い日と悪い日があって、あまり顔に出ない日と、顔の半分以上が真っ赤な日があったりします。酷い時は、よだれか
けに血がにじむほど。
また、かゆいのか、爪をこまめに切ってあげておかないと、顔を引っかいてしまい、顔中に引っかき傷を作っちゃうほどなのです。
なので、初オーディション、断ろうかと思ったのですが、オーディション会場が、なんとウチから2キロほどの超ご近所で、また土曜日だったため、主人も一
緒に行ってくれるというので、ダメもとで参加してきました。
この日のGの顔コンディションは、まぁまぁ。耳の回りは、かなり酷くただれていたのですが、幸い(?)Gは、とても髪の毛が長いため、ちょっと見た限
り、わかりません。
また、ほっぺの辺り、口の上なども赤かったのですが、とりあえず、行くだけ行ってきたのでした。
まだ4ヶ月になったばかりで、座れないGは、うつぶせのショットと、仰向けのショット、両方を写されました。オーディションの順番まで寝ていて、起こさ
れ、寝起きだったのですが、別に泣くことも無く、起こされても、私の顔を見ると、ニッコニコの「ごきげん顔」でした。
すると週明けの月曜日、この時の「寝起きでも泣かない」ところが良かったのでしょうか、顔に赤い斑点がある状態だったにもかかわらず、Gにコールバック
が来たのです。でも、親から見ても、「きれいな顔」と言えないほどに、顔に赤いスポットがたくさんあり、耳回りなんかただれちゃってるんですもん、複雑な
心境になってしまい、とても、BabyGAP.com なんて良い仕事のコールバックが来たといっても、手放しで喜べませんでした。
もちろん、Baby GAP
のキャンペーンモデルとして世界中に出た姉のJと同じく、弟のGが、オンラインの仕事とは言え、同じ有名ブランド、Baby GAP
の仕事でデビューなんてなったら、飛び上がりたいほど嬉しいことなのですけれども・・・。
なので、せっかく来たコールバック、「オンラインの仕事だから、顔の発疹とかは、消せるし」とか思い、また、オーディション会場が同じ場所=超ご近所
だったので、浮かない気分でGを連れて行ってきました。
コールバックの会場で、「他のママたちは、”この赤ちゃん、こんな(アトピーみたいな)顔なのに、連れてきて・・・(受かるとでも、思っているのかし
ら?)”とか、思ってるかもナァ〜」と、回りの、すべすべお肌の赤ちゃんたちを見て、ちょっと悲観したり、「きれいなお肌で、いいわねぇ」と、心底、羨ま
しく思ったりしたのですが、それでも、なにかの間違いか、ウチのGもちゃんと呼ばれたんだから、オーディションなんて、受けてみなけりゃ、わからないもん
よ、と、開き直って順番を待っていました。
そしてGの番。「これを着せてくださいね」と衣装を渡され、ドキッ。「裸にしたら、体中の赤い斑点が見えちゃうよ〜」と、こそこそと自分の体を盾にし
て、スタッフの人にGの体を見られないように着替えをさせる私(汗)
で、やっと衣装を着せたら、「これもかぶせてね」と、帽子を渡された。で、その帽子が、月齢よりもはるかに大きいGには小さすぎて、アゴにかけるスト
ラップは、ぷよぷよのホッペに食い込む状態(ぷっ) でも、私からすれば、このストラップをすることで、少しは耳の下とか、ほっぺの荒れたところが隠せる
かと思いました。
でも、頭をすっぽりとかぶせた帽子、ウチの息子のチャームポイントのロングヘア〜が隠れちゃって、小さい帽子の下からぽっこりホッペがのぞく様子が、ど
うにも滑稽で(ぷっ)うつぶせ状態だと、ほとんど顔が見えないんです(^^;)
また、コットンのカーディガンも重ねて着たのですが、悲しいかな、東洋人の息子には、アメリカ人向けの上着は、ソデがちょっと長い・・・。
スタッフの人から「首を持ち上げられますか?」と聞かれたのですが、まだ4ヶ月になったばかりで、寝返りが出来ないため、Gは自分でうつ伏せになること
がありません。首を持ち上げるという運動をすることは、親がわざとうつ伏せに寝せてみたりしない限り、することが無い状態なので、ホンのちょっとだけ、呼
吸が出きる程度、首が上がるくらいです。とても、帽子をかぶった顔をカメラに見せるまでは、上がらない・・・。
「普通に寝せたら、足とか持って、遊べます?」とも聞かれたのですが、それも、まだ手が使えないので、ムリ(これを書いている今@生後5ヶ月半、足を
持って遊ぶのを覚えたくらいです)。
結局、うつ伏せの状態でオーディション用の写真を撮ることになったのですが、ちょうど眠くなったGは、両手をベチャベチャとお口に入れちゃうし(この
子、眠くなると、両手を思いっきり口に入れるんですぅ〜、こうなると、おしゃぶりじゃダメで、なぜか両手を一生懸命に、口に入れるんです)、そのうえ、順
番待ちでちょっとオッパイをあげたのが仇となり、日ごろしない体勢=うつ伏せ、にされたせいもあり、げろっとミルクを吐いちゃったり、もう大変(;;)
じつに、この夜、初めて寝返りが打てるようになり、自分で首を上げることを覚えたのですが、あぁ〜あ、一日、遅かったよ。
ということで、コールバックは散々。でも、それ自体には落胆ナシ。最初から期待していなかったからね。
それよりも、この日の午後、オーディションが終わってからGの4ヶ月検診に行き、はっきりとドクターに「酷いアトピーですね。食べ物アレルギーかもしれ
ないので、血液検査に行ってください」と言われた方が、ずっと、ずっと、ショックでした・・・。
母乳を与えている私は、もし牛乳アレルギーだった場合を考えて、この時から乳製品を口にしなくなりました。
そして、翌日、Gの血液検査に行って来ました。実は、てんかんの気のある姉のJは、毎日3回、引きつけを押さえる薬を飲んでいて、これが肝臓への負担に
なるため、半年に一度、血液検査を受けなければなりません。なので、この日は子供たち、2人とも、採血でした。
もう、何をされるかを知っているJは、"Don't do it. Stop!"
と叫ぶし、Gの方は、注射が分からないにしても、体を押さえつけらえるのがイヤで、大騒ぎして泣くので、注射針を刺されない私の方が、子供たちが可哀相
で、辛くて泣いてしまいました。
そして数日後、血液検査の結果を待たずして、またGにオーディションが入りました。
まだアトピーの症状が出ていない、2ヶ月半のころの写真(下)をエージェントに送ってあるためでしょうか・・・。またまた、どうしようと悩んじゃいまし
た。
ものは、Target のプリント仕事。オーディション会場が、またしても超ご近所だったため(昔、Jが生後10ヶ月で Target
の店舗内ディスプレイを撮影したスタジオです)、連れて行ってきましたが、なんと、このオーディション、生後6ヶ月以上の赤ちゃんが対象で、まだ当時4ヶ
月だったGは「小さすぎ」ということで、受けられませんでした。
「ウチの赤ちゃん、大きく見えるし、体重も6ヶ月並みだけど、まだ4ヶ月だから、オーディションの対象月齢を確認してから、連絡してね〜(頼むよ
<涙)」と、エージェントにお願い電話を入れました。
G、2ヶ月半。すでに体重7キロの巨大児! 月齢よりも、大きく見られます〜。
この時は一重まぶたですが、4ヶ月半くらいから、ぱっちりの二重お目目になりました(●。●)
数日後には、今度はJにオーディションが入り、また出動。2人いると、出動回数が倍になるのね、と実感。
アトピーのGはかゆがるのと、男の子のせいでしょうか、お腹を空かせて、相変わらず夜中、2〜3時間おきに起きるので、私は慢性の睡眠不足。写真を見て
も、はっきりと頬の辺りが落ちているので、年が明けて体重を計ると、すっきり妊娠前の体重に戻っていました。私はこれを、Gダイエットと呼んでいま
す・・・。
Jが赤ちゃんのころの日記を読むと、生後4〜5ヶ月のころは、「9時頃にお風呂に入れて、おっぱいをあげ、ベビーベッドに置くと、いつの間にか一人で寝
てくれる。あとは、私が寝る前、夜中の12時とか1時に、寝ているJを抱き上げておっぱいをあげ、そのままベッドに戻せば、朝まで寝てくれるので、とても
楽・」とか、書いてあるのよぉ〜〜。もう、アンビリーバボーに、お利口ベイビィだったのね、Jってば<前の時に楽をしている分、今の子育てが辛い私+もう
40半ばですからと、弱気にもなる・・・(力ない笑)
でも、この頃には血液検査の結果が出て、一般的な食材に対してのアレルギーは見られず、私は食べるものを気にしなくて良いと言われ、ほっとした。だか
ら、超乾燥肌&敏感肌のようなので、ドクターからは、こういう保湿クリームをたくさん塗ってくださいと指導され、さっそくいろいろな種類、買いそろえまし
た。
そして1月最後の週、またJにオーディションが入り、その数日後には、Gのオーディションも入りました。
Jのオーディションは、Genworth という金融機関のプリント仕事。Annual report
とかに使われるようです。「(結婚式の時の)フラワーガールのドレス、持ってますか?」という質問がキャスティング・シート(Jの名前とポラ写真が貼られ
る、Jのオーディション記録になる紙)にあって、私の答えは「NO」。自腹の服で、撮影をするのかなぁ?と思いました(^^;)
Gの方のオーディションは、Safeway というマーケットのCMでした(南カリフォルニアでは、Vons が Safeway
の傘下です)。これは Union job
だったので、生後5ヶ月で放送印税ものの仕事なんかできたら、超スゴい〜!と思ったのですが、月齢5〜8ヶ月の白人の子供ばかりが来ていて、双子も何組か
おり、よくハーフかクオターかと間違われるGとはいえ(色白でちょっとカールのかかった茶色っぽい髪で、くりくりの瞳のため、純粋なアジア人には見えにく
いようです)、月齢も一番小さい方だし、不利かナァと思いました。で、ダメ(>。<)
ということで、1月は、2人で6回も出動があり、私はかなり、しんどかったです。
とにかく、赤ちゃんのGのオーディションは午前中。普通は、朝、Jと主人が出たあとは、私とGのしばしお昼ね(朝寝)タイムなのに、それができない。毎
晩、ゆっくり眠れない私にとって、朝の1〜2時間の睡眠時間は、とっても貴重なのに(涙)
そして、時間的に、Gのオーディションが終われば、Jを幼稚園に迎えに行かなくちゃで、そのあとはもう、やることで一杯で、お昼寝なんか出来ないし。
でも、Gのお肌のコンディションは、保湿クリーム塗りまくりが効いたのか、ずいぶんと良くなり、耳回りのただれは治り、ちゃんと「肌」になり、目の回り
の発疹も取れ、口の回りにちょっと赤みが残る程度にまで改善しました。
また、体も、まだヒザのうしろや、ヒジの内側など、肌が擦れるところは赤いですが、グチュグチュと体液が出てただれた状態に比べると、ずっとずっと良く
なってきました。お腹や背中の発疹も、かなり薄くなり、調子が良い日は、滑らかな肌になっていたりもするのです。
本当に、痒みを取ってあげたい、楽にしてあげたい、そのためなら、私はナンでもすると決意していましたが、毎日、何度も顔と体中にいろいろな保湿クリー
ムを塗り、おっぱいをあげるたびに、さらに顔のあちらこちらに顔用のクリーム(Mustela
というフランスのブランドのもの。人から「良いよ」と言われたものは、一通りゲットした私です)を塗り続けているのが良かったのでしょうね(^^)
2月になり、春に日本に行く予定なので、Gのパスポート写真を撮りに行った時など、アトピーの症状が出て以来、初めて、顔中が普通の肌色で、パーフェク
トになっていたくらいです!
でも安心したのもつかの間、この翌日、私がカレーを食べたら、いきなりGの顔の半分が真っ赤になっちゃって、体中にも、また発疹が出て、逆戻り(;;)
どうやらカレーやスパイスといった、刺激物がいけないのではと、辛いもの系を食べるのは、やめた方がイイと思いました(^^;)<食べ物アレルギーの検
査に、「カレー」という項目は無かったし。
アトピーを治すには、時間がかかると育児書で読みました。気長に、地道な努力を続けて、Gのコンディションを改善してあげたい・・・そして、その過程で
オーディションに受かり、GにもJほどとは言わないけど、少しでもモデルの仕事をさせられたら嬉しいなぁと思っています。
同じ頃の月齢のJにそっくりな上、着替えるのが好き、知らない人好きで、良く笑う赤ちゃんだから、赤ちゃんモデルには向いていると、親バカですが、私は
思っているので(^_^)
----つづく----
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