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たからもの物語 [6] 暇だった夏&目撃談続発の初秋

    
Jの満一歳のお誕生日フォト。体重約 9.3 キロ、身長 76cm ちょっと。




6月下旬、Hanna Anderson カタログ・オーディション
Jが一歳になって、初めてきたオーディションが、Hanna Anderson というブランドの、カタログのオーディションだった。私はこの Hanna Anderson というブランドを知らなかったので、ネットで検索。そうしたら、オレゴンに住むデザイナーのブランドで、お店はオレゴン州とニューヨークにあるだけ。あと は、通販というものだった。コットン素材で、ヨーロピアンなデザインが売りという。
オーディション会場は、サンタモニカのホテルの一室で、最初、所定の時間に行ったら、衣装が届いていないって言うので、一時間くらい時間を潰して、出直し た。でも、衣装があるってことは、オーディションというよりも、fitting=衣装あわせ、なのよね。で、実際にJも衣装を着てみたんだけど、悲しいか な、日本人のJは、ヨーロッパ仕様のサイズの服だと、手足が長すぎ(つまり、Jの手足が、短い)で、衣装が合わないという理由で、オーディション、写真も 撮ってもらえなかった=オーディション、されず(;;)。でも、夫曰く、「baby GAP みたいな有名ブランドのモデルするんだから、こんな知らないブランドなんか、どうでもいい」だって←強がり(笑)。

8月
7月は、なにもなかった。あまりに音沙汰がないので、エージェンシーに電話をしたら、夏はモデル仕事って、暇なんですって。というのは、制作プロダクショ ンが、こぞってバケーションに入るから。だから「Jのオーディションとかがなくなったのは、トシ(満一歳になったから)のせい???」とか聞いたら、「全 然、そうじゃないですよぉ。夏は、いっつも暇なんです。で、今年はユニオン(俳優組合)がストライキをしてるから特にヒマ(笑)」だってさ。

モデルクラブに所属してから、すぐに取ったJの労働許可証(6か月有効)が切れるので、8月上旬に更新手続きをした。早いもので、Jがエージェンシーに所 属してから、もう半年だ。その間、メジャーな仕事ができて、本当に良かった。嬉しい(^^)。

さて、次に来たオーディションは、ITT Technical Institute という、南カリフォルニアにある専門学校のプリント広告のオーディション。東洋人の女の子が欲しかったのか、たくさん東洋人の女の子が来ていた。なかに、 前に baby GAP のコールバックで一緒だった中国人のお母さん&娘もいて、ちょっと喋り。彼女も baby GAP の仕事、受かったそうだけど、一日しか撮影に呼ばれなかったって。Jは、2日間仕事をして、3着の服を着たから、ちょっと優越感(笑)。Jの写真が使われ る可能性が高いってね(たとえ、仕事をしても、必ず広告等に使われる保証はないので)。
ITT Technical Institute の仕事は、駄目だった。でも、ローカルな印刷広告だし、それほどの落胆はなし。

9月
まず、TARGET から、9月7・8日と、撮影の押さえが入った。もう、オーディションなしで、Jはご指名。そして、9月5日が衣装あわせ・・ってことだったんだけど、あい にく9月4〜5日と、私たちはラスベガスに旅行予定。「衣装あわせに行けなかったら、仕事、ぽしゃるかなぁ」と心配したけれど、なんと、Jのスケジュール に合わせて、衣装あわせを一日待ってくれるという。(6日に変更)「良かったぁ〜」と思うのも束の間、この撮影、延期になってしまいました。

中旬になって、ディズニーの、店舗内ディスプレイ(ポスターとか)のオーディションが入った。でも、その日は、私は朝から通訳の仕事、夫も、どうしても仕 事の調整がつかず、初めてオーディションを断わった。かなり残念だったけど、まぁ、仕方がないよね・・・・。

ところで、9月に入ってしばらくして、私のHPの掲示板に「Jちゃんを発見」という書き込みが。Jのディズニーの仕事を見つけた人がいたんだけど、てっき りハロウィンの衣装の広告、つまり、商品のモデルをしたと思っていたら、Jはディズニー・ストア・ドット・コムのカラー全面広告に、たった一人で使われて いた(!)。すごぉ〜〜〜い(@@)。写真はここ
この仕事の撮影は、5月中旬だったから、まだJが11か月の頃。やっと一人で立てたころの写真。あぁ〜、可愛い。でも、かぶりもの着てて、カメラ目線じゃ ないから、Jのチャームポイントのくりくりお目目が見えないし、Jってわかりにくいなぁ・・なんて、親としては不満に感じたりして(爆)。

9月に入っての初オーディション(ディズニー)はキャンセルしたけれど、もう一つオーディションが入った。これはテレビCMで、モノは Re/Max という大手の不動産会社。ちょうど私の仕事と仕事の間、一日だけ空いたので、午後からはJの15か月検診に行こうと思っていた日、お昼前のコールタイム だったので、時間的にはばっちりのタイミング(^^)。

オーディションでは、1時間近く待たされて、Jのお昼寝タイムが近づいていたので、内心冷や冷や。でも、おネムに入る前にオーディションが始まって、 ほっ。この不動産会社のCM、コンセプトが「Born to sell」で、「ウチの不動産会社のエージェントたちは、不動産エージェントになるために生まれてきた、すぐれた不動産売買のスペシャリストです」って感 じ。
オーディションでは、おむつを付けただけの赤ちゃん3人が、それぞれ、コンピューターの前に座ったり、電話をかけるふりをしたりと、不動産エージェントの 真似事をさせられた。Jは、電話を持つ役だった。日頃から電話好きなJは、受話器を上手に持って、耳にあてて喋るふり・・。見ている私は、「いいぞ、いい ぞ(^^)」。ビデオを回す人も、他の赤ちゃんに対しては、何度も「この子の名前は、なんだったっけ?」って、聞いていたのに、なぜかJの名前だけ覚えて くれて、盛んに "Oh, Good, J! Very good!" なんて言ってくれてた。親としては、そんなささいなことでも、ちょっと有利かしらん?なんて思ったり(あぁ、親バカっ)。

そして無事にオーディションを終えて、車に乗ると、小児科に向かう車の中でJは、ぐっすり寝てしまった。15か月の検診で、3本の予防接種を打たれてもJ は泣かない。本当に強い子だと思う。よっぽど痛いときしか、泣かないもん。この日計ったら、体重は23パウンド(約10キロ)、身長は31と8分の1イン チ(約79センチ)でした。

さて、この日、帰宅した私に知り合いから電話がかかってきた。「Jちゃんが、雑誌に載ってるのよぉ〜〜!」て。Martha Stewart Living という、アメリカのメジャー婦人雑誌のグラビア、表紙から4ページ目のbaby GAPの広告に、Jが一人で写っているという。「それ、本当にJですか? どんな服、着てます?」って確認。そうしたら、「間違いないわよ、Jちゃんよ。 すぐ、わかったわ」ということで、着ている服を説明してもらったら、確かにJが着た衣装の一つ。午前中からオーディションで、一時間も待たされて、それか ら医者に連れてって・・と、疲れているのも忘れて、「J、出かけるよっ!」って娘を連れて大急ぎで、最寄りの本屋に走りました(笑)。
かくしてJのbaby GAP の写真、雑誌の一ページ、全部J、たった一人で、「きゃっ」って笑った笑顔で載ってました(^^)。なんだか、こそばゆいような気持ち。でも、間違いな く、自分が雑誌に取材とかで載ったりしたときよりも、なん百倍も嬉しかったです。思いつくかぎりの知り合いに、電話、しましたもん(爆)。写真はここ

baby GAP の仕事の頃は、まだ生後9か月で立っちできなかったJ。今から比べると、ずっと赤ちゃんフェイスで、顔がぷくぷく。まだ目も一重だったし。なんか、思いだ しながら、つくづく、Jの初仕事が日の目を見て良かった、嬉しかったと思った。だって、いくらモデルをして写真を撮られ、ギャラをもらったからって、必ず しもその写真が「使われる保証」はないから・・・。
まず、写真選考で選ばれ、オーディションに呼ばれ、一次オーディションを通過し、最終オーディションに受かり、撮影に来ていた赤ちゃんモデルたちは、20 人以上いたはずだ。一着の衣装を3〜4人で着ていたから、現場で私は、「これは、全員が使われるわけじゃ、ないだろうな・・」と思っていた。
そしてふたを開けたらば、雑誌の広告には、片方のページにJ、もう片方のページに金髪の白人の男の子と、たった二人が載っているだけ。その、本当に狭き門 を通り、Jは採用されたのだ。これを喜ばない親はいないだろう。。。(;;)←嬉し泣き中(笑)

9月下旬になると、あちらこちらからJの目撃情報が届き始めた。そして9月の最後の週、日本から来ていた夫の母=姑=おばあちゃんと一緒に、ロス中をJ探 しに行ってみた(笑)。 まず、目撃情報にしたがって、TARGET でJを発見。お店のマネージャーのお願いして、ディスプレイが終わったら、ポスターをもらえるように交渉。

これが TARGET の靴セクションに飾ってあった写真。
店内で写真撮影をしたため、警備員さんに怒られてしまいました(^^;)




その後は、南カリフォルニア最大のショッピングセンター、サウス・コースト・プラザのbaby GAP へ。ここにも、3点、Jの写真が飾ってあった。サンタモニカや、センチュリーシティのお店だと、「ディスプレイが終わったら、写真、もらえない?」って聞 いても、会社の方針で、無理ですって冷たくされたけど、ここでは、従業員がみんなとっても優しくて、「住所をくれたら、郵送しますよ」だった(本当か なぁ?)。いずれにせよ、行く先々で、「まぁ、この子がスターなのねっ!」なんてリアクションをもらえるので、親としては悪い気はしない(照)。また娘 も、自分の写真がわかるのか、店舗内のポスターを指差し、必死で「あー、あーっ」って言うし。本人、赤ちゃんながらも、嬉しいのかな?(笑)
さて、そしてその翌日、まだ一度も行ったことがなかったので、目撃情報も何もなかったけれど、ビバリーセンターに行ってみた。「無駄足かも知れないけど、 まだ行ってないし・・」って感じで。そうしたら!!! ショウウィンドーにでっかいJのポスターが飾ってあるじゃないですか! 店内にも、同じ写真が2 点、顔のアップが一点、違う衣装を着ている写真が一点と、たくさんのJの写真が飾られていました。もう、おばあちゃんと一緒に大喜び! 期待していなかっ た分、喜びは大きかったです(^^)外から見ると、こんな感じでした<お店の写真

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