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たからもの物語 [7]世界デビュー& テレビCM 初仕事

Baby Model Story
J、1歳と3か月半。随分と大人っぽい顔つきになってきました。
体重10キロちょっと、身長80センチ弱。

10月上旬
9月下旬から10月に入って、日本から、Jの baby GAP の店舗内ポスターの目撃談がメールされてきた。原宿、渋谷、銀座、上野、はては東戸塚の駅ビル内の GAP にあったって。。「えっ? ひょっとして、Jの baby GAP 仕事、世界的だったわけ??」なぁ〜んてビックリしてたら、本当にそうだったらしい(驚)。。。
アメリカ国内、NYを初め、中部や北カリフォルニアでの目撃談のほか、ロンドンからも、Jのポスターを見たという連絡が・・・。そして、日本の雑誌にも、Jの baby GAP の広告は載っているという情報まで!!!(光文社刊の Very という雑誌の他、インテリ関係の雑誌など)
もうぉ〜そりゃぁ、びっくりですよ。本当に、単に自分の子供は可愛いから、雑誌とかで見れたら(モデル、させられたら)うれしぃなぁ〜程度の軽い気持ちで娘の写真をエージェンシーに送り、オーディションに行ったりしていたけれど、まさか、娘の写真が、こんな世界的に使われるとは、想像もしなかった(@@)。できることならば、世界中の GAP のお店を巡って、Jの写真探しの旅に出たかったくらい(←超親バカ)。

あまりに凄すぎて、親としても、全然事態を掌握できない感じ。夜、夫と二人、「信じられないね。こんな大食らいの(Jは、凄く食べます。一日6回くらい)のウン○たれが(一日3回、ウン○するので・苦笑)世界中に飾られてるモデルだなんて・・」などど語りながら、娘の人生、これが最高潮、ピーク(あとは下り坂のみ)ではないことを、祈るのでした(笑)。

テレビの初仕事、Re/Max 不動産会社
10月に入ってすぐ、忘れていたテレビコマーシャル、Re/Max から連絡があった。オーディションからすでに2週間以上。てっきり「落ちた」と思っていたら、10月の4、5、6日と、撮影の「押さえ」が入った。でも、「確定」ではないらしい・・・。運が悪いことに、私の通訳の仕事が10月の2日と3日だったのがずれこんで、10月の4日と5日になっていた。Jと私の仕事がかち合ってしまうかも(焦)。
Re/Max のオーディションの時は、撮影予定日は10月4、5、6日のどれかと聞いていたけれど、その時点での私の仕事予定は10月の2日&3日、たとえJのコマーシャル撮影になっても、私のスケジュールは大丈夫なはずだったのだが・・・。いいかげん時間が経っていたので、JのCM、ダメだったと思い込んでいたところに、「押さえ」(^^;)。だけど「押さえ」だけで、この仕事が「決まった」わけではない。あーーーなんて、中途半端なの(;;)。
結局、10月の3日の夕方、エージェンシーからの電話で「明日(4日)の撮影がないことは、確実。撮影は、5日か6日。明日にならないと、スケジュールは出ません」なぁ〜んて言われて、翌4日、仕事に出た私は、しょっちゅうJのエージェントに電話して、翌日のスケジュール、出たかどうかのチェック。。。そして、10月4日のなんと午後4時半! 「Jの仕事、決まりました。撮影は、明日の午後2時半です」だって。

その「明日」10月5日も仕事だった私が、このJの撮影にどうやって行けたかは、まさに神業と奇跡のなせる技でした(汗)。。。
ちょうど夫も仕事が超忙しく、会社を休めない状況で、本来なら、その日「誰のギャラが一番?」で決めるプリオリティも(笑)、Jのギャラが一日1000ドル(うち20%がエージェント代に取られる)で、私の通訳のギャラが一日約800ドル。。。どっちもどっちで。だから、本来なら、夫が会社を休むんだろうけど(おいおい)、彼はサラリーマンだから、会社が忙しいときには休めない・・・で、私はウルトラC 技で、この日、自分の仕事とJの撮影をこなしたのでした。

で、その撮影ですが。Re/Max というのは、アメリカの大手不動産会社。Jのcall time は午後2時半だったけれど、撮影は朝の9時頃から始まっていたらしい。2時半のグループが、最終の撮影グループだったから、本当に私の仕事との関連を考えると、ラッキーだった。午前中からだったら、私かJの仕事をキャンセルするしかなかったから。
ちょうど私たち、2時半入り組がセットにはいると、帰る組の人達と入れ違った。その中で、大きな声で私を呼ぶ黒人女性がいた。前に baby GAP の撮影で、楽屋で一緒だったママだ。「あなたの娘の写真、たくさん見たわよぉ〜」って、笑顔で叫んでた。そういうふうに、手放しで喜んでくれる気持ちが、嬉しかった。彼女の息子よりも、うちの娘の方がメインで使われたにもかかわらず、そんなふうに声をかけてくれる彼女の心の広さが、嬉しかった(^^)。

撮影は、我が家から実に5分で行ける、サンタモニカ空港内のハンガー(飛行機用のガレージ)で行われた。赤ちゃん達は4回のシーンに分かれて、全部で22人、呼ばれたらしい。最終のJ達のグループは、全部で8人。大人のエージェントが不動産指導をするのを勉強する赤ちゃん達のシーンと、その赤ちゃん達を前から写す(アップ)のシーンの二つ。
一歳を過ぎてから、何かと「ママっ子」になっていたJのこと。前のように、撮影現場で他の人に囲まれても大丈夫でいられるか、ちょっと不安だったけれど、撮影中、一度も泣かなかったのはJだけ。そして、一度もオフ・フレーム(画面からはみ出る)せずに、ちゃんとカメラに収まっていたのは、Jだけ。多くの赤ちゃんは、セットに置かれ、ママ達が離れていってしまう途端に、ママ達の方にはって行ったり、歩いていったりして、画面から出ていってしまったのに・・。ディレクターさんに " Way to go, Mom!(やったね、ママさん!)" と言われたほど、Jは、立派に仕事をこなした。
これ、親ながらにびっくりしました(@@)。だから、J達のグループのシーンがカットされない限り、Jは間違いなく、テレビに写るでしょう(^-^)。出ずっぱりでしたから、ね。このCM、オンエアは来年の2月頃からだそうです。

10月中旬〜11月上旬
10月の半ばには、babyGAP dot com のオーディションがあった。そう、baby GAP のオンラインショップ・サイトの仕事。店舗内と、雑誌はやったJだけど、ネットの方は制作会社とか、まったく違うらしい。だから、前の baby GAP の仕事とか、関係ないんだって。
オーディションは、朝の9時過ぎで、なぜだか前の晩、午前3時過ぎまでぐずって眠らなかったJは、午前9時なんて、全然起きてくれない。それでも、どうにか起こして連れて行ったんだけど、まだまだ「おねむモード」で、ぼけぇ〜としたまんま(^^;)。店舗内、雑誌広告、そしてネットの世界までbaby GAP を征服したかったけど(笑)この仕事、ダメでした。モノは、in between seasons(季節と季節の間)用、実際には2月から3月頃まで、冬と春の間にネットに載る予定だという、リゾートウエァ。baby GAP のリゾートウエァなんて言うと、私でもイメージで、金髪の女の子がふわふわの服を着てるって感じだから、東洋人はちょっと不利だったかな。ま、でも写真選考で通って、オーディションに呼ばれたんだけど、睡眠不足のボケ顔では、ね、残念(笑)。

11月に入って、最初のオーディションは、ユニオンもののTVコマーシャル。夏の初めからストライキをしていた俳優組合=ユニオンがスタジオ/制作会社側と和解し、出演したCMがオンエアされる度にギャラが派生するという形が、守られたらしい。そして、今回のCMは、前にやった、一度の出演料しか出なかった(ノン・ユニオンの仕事)Re/Max と違ってユニオンを通した仕事=オンエアごとにギャラが出る、というもの。お金のためにJにモデルをさせているわけじゃないけれど、一体ユニオンものの仕事だと、どれくらい稼げるのか、興味はある。受かって欲しいなぁ〜とは思ったけれど、この日のオーディション、なんだか調子が出ないJ。
10月下旬、急な発熱で熱性けいれんを起こして救急車で運ばれたり、その後も風邪がなかなか良くならなくて、まだ身体が本調子じゃなかったのかな・・・。 それとも、オーディションで一時間以上も待たされたから、本番の頃には、もう疲れていたのかしら? モノはサージェント・チーズとか言う、チーズのTVコマーシャルだったんだけど、ダメでした。でも、聞いたことのないチーズだし、まぁいっかぁ〜。

11月10日には、Mervyn's California という、ディスカウントの服飾専門デパートのカタログのオーディションがあった。このころは、私がJの風邪をもらって、全然声が出なくなってしまい、自分の仕事(通訳)を次々とキャンセル。オーディションでは、久しぶりに同じエージェンシー所属で、baby GAP やディズニーの仕事で一緒だった、カーソン君母子に会ったんだけど、声が出ない私はお喋りもできず、でも、お互いの子供が baby GAP ではポスターになったことを喜び合った(^^)。
で、このMervyn's の仕事、「いける」って感触があったんだけど、連絡、来ず。baby GAP をやったウチの子が、Mervyn's なんて、安売り店の、それもカリフォルニア州にしかないお店の仕事に選ばれなかったなんて・・ちょっと残念だわ。ぶーっ。

でも帰宅したら、エージェンシーから電話が入っていて、「来週の火曜日、ビデオのカバーの仕事が入りました」だって。なんだか、Baby songs という、赤ちゃん用の歌のビデオシリーズがあるらしいんだけど、そのビデオのパッケージのカバー写真の仕事、写真選考だけで決まったそう。
ビデオという、商品に写真が使われるっていうのは、店内のポスターや雑誌の広告とまた違って、入手が楽だし、いつまでも商品を買った人の家に置かれて、見てもらえる気がして、なんだかわくわく。私はこのビデオシリーズ、知らなかったんだけど、どこでも売ってるというので、さっそく探しに行かなくちゃ・・と思ったのでした。



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